シィ〜クヮーサーは柑橘類の仲間で和名ヒラミレモンと言います。沖縄では特に北部辺りに自生しますが、今ではどこにでも見られ、台風にも強いたくましい果樹木です。 「シィ〜クヮーサー」というネーミングがゴーヤーと共にメジャーになりましたが、私は幼い頃「シィ〜クンブ」と呼んだ覚えがあります。 なぜ「シ〜クンブ」なんでしょうか?いつから「シィ〜クンブ」が「シィークヮーサー」に取って変わったか分りませんが、今ではその言葉もあまり聞かれず、知っている人も少ないでしょう。 しかし、「シィ〜クンブ」とは「酢九年母」と漢字で表すことができびっくりです。酸っぱい味なので酢です。沖縄方言では酸っぱい事を「シーさん」と言います。余談ですが、コーラ等の炭酸飲料の酸が抜けたのを「シ〜抜ぎトーン。」と言います。 柑橘類などは種から植えて果実が実るまで9年かかります。 だから、「シィ〜クンブ」(酸九年母)なんですネ。 沖縄方言は意味が深く味わい深い。 桃栗三年、柿八年、シィ〜クンブ9年なり。 さすが先人の名言どおりです。
ドミトリー沖縄 2012年10月16日(火)
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